15:出生前診断について

これらの問題を踏まえ、出生前診断という方法があります。
特に高齢出産で不安な場合、赤ちゃんの様子を知りたい気持ちが高まります。
一般に超音波により体内を断層化する検査や羊水の検査、
母体血清マーカー検査などがあります。
なかでも超音波による検査は母体への負担が少なく、よく行われます。
早期に発見するためです。

ただし、診断そのものが先天性異常児の軽視に繋がるという指摘もあります。
異常が見つかると、人工妊娠中絶を選択するケースが多いからです。
もちろん、胎児の異常が理由で堕胎することは違法行為です。
彼らの命の時間は健常者とは異なります。
ですが、彼らを否定することはあってはなりません。
もちろん彼らを支える家族の苦労は、きれい事で済みません。
ですがダウン症の人や障がいを持った方が住みやすい社会は
きっと誰もが住みやすい社会です。
彼らは損得に毒されず、屈託なく笑うことができます。
およそ1000人に1人というダウン症の割合は、
ヒトが誕生してから変わっていないという研究もあります。


彼らは健常者が捨て去った素直さを、
いつまでも持ち続けることができる貴重な存在です。
誰もが等しく年を重ね、不自由な身体を持つようになります。
社会福祉の充実は障がいをもった人のためだけにあるのではありません。







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